7月20日、英リヴァプール市内で、『Magical Mystery Tour』──かのファブ・フォーに敬意を表する、英国で最も長く続いている観光ツアー──に参加していたビートルズ・ファンたちが、その道中で思いがけずポール・マッカートニー本人と遭遇したことをBBCが報じました。リポートによれば同ツアーのバスが赤信号で停車中、真横につけた車にマッカートニーが乗っており、その姿に気づいた参加者たちに手を振ってくれたのだそうです。ツアーの運転手兼ガイドを務めるニール・モートンは、このサプライズ的顔見せを「非常にシュールな瞬間でした」と表現しました。
この奇跡的な偶然を更に盛り上げたのは、マッカートニーが車窓から身を乗り出し、自身がちょうど元バンドメイトのリンゴ・スターとFaceTimeで通話しているところだったというのを乗客たちに示して見せてくれたことです。当然のことながら、「ツアーのお客様たちはまさに、自分の目が信じられないという様子でしたよ」とモートンは語ります。
この時の通話相手だったスターは後に自身のインスタグラムに、マッカートニーがこの即興的出演を果たした際にモートンが撮影したという写真をアップし、「リヴァプールで『Magical Mystery Tour』に参加すると、こんなことが起こるかも? Peace and Love、リンゴ」とキャプションを添えました。
リヴァプールの『Magical Mystery Tour』は今年初め、英国版トリップアドヴァイザーの「2026年 度トラヴェラーズ・チョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト アクティヴィティ賞」で1位を獲得しました。このツアー自体はバンド側から正式に公認されたものではありませんが、ファンをリバプール市内各地へ案内し、ビートルズのキャリア形成や音楽にインスピレーションを与えた場所を巡りながら、彼らの青春時代を辿るという趣向で実施されています。1967年にリリースされた名盤にちなんで名付けられた2時間のコースで、バスツアーの乗客たちはビートルズの各メンバーが幼少期を過ごした家や学校、ペニー・レーン、ストロベリー・フィールド、そして1961年2月9日にバンドがデビューを果たした名門ライヴハウス『キャヴァーン・クラブ』を訪れます。
マッカートニーは今年5月にリリースしたアルバム『The Boys of Dungeon Lane』収録の「Home to Us」で、元バンドメイトのスターと初めてデュエットを果たしました。また同作の収録曲の多くは、マッカートニー自身のリヴァプールでの少年時代から青春時代を振り返る内容となっており、アルバム・タイトルも、マッカートニーとジョージ・ハリスンが共に育った地区にある通りの名前にちなんでいます。